こんにちは!香りの魅力をお伝えするゆゆ子です。
私は今回、徳川家康を魅了したという香りに出会いました。
あなたは「香りの博物館」を知っていますか?全国でも大分県と静岡県の2か所しかないという珍しい博物館です。
今回私は急遽、静岡県磐田市にある「香りの博物館」に向かうことに‼️
香りの博物館では天下人徳川家康(以下、家康)と香りとの深い関係についてイベントが開催されていました。
私は初めて磐田市の「香りの博物館」へ行きましたが、「家康の遺香展」は楽しかったですよ‼︎感動や発見がたくさんありましました‼︎
早速ですが、この感動と発見を早くあなたにお伝えしたいので進めていきます‼️
きっとあなたも家康の香りに出会いたくなるはずです。
ここでお伝えすること♪
私が家康に感動した内容!
◆天下人といわれた家康は、なんともいい香りを日常的に愛用していたこと!
◆家康は薬学を学び、高級な香料を海外輸入により入手しただけでなく、香りのレシピを自ら考案し「千年菊方(せんねんきくほう)」を誕生させたこと!
家康が香りをここまで強く愛し、自ら香りのレシピを作り出したということを知っている方は案外少ないのではないでしょうか。
天下人徳川家康の千年菊方が香りの博物館に展示された
静岡県磐田市にある「香りの博物館」では令和5年4月22日〜6月25日までのイベント「家康の遺香展」徳川と磐田〜天下人の愛した香り〜が開催されていました。
私が「香りの博物館」にいったのは6月20日…。急遽決定のスケジュールのため、あなたへご紹介がイベント終了後となってしまいごめんなさい…。
でもまだまだ徳川家康の香りを楽しむことができる方法はあるので合わせてご紹介していますね。
今回私が「香りの博物館」で出会ったのは、家康が自ら香りのレシピを考案し作り上げたという「千年菊方(せんねんきくほう)」です。
「千年菊方」…なんだか名前までカッコいいですよね…♪
徳川家康の千年菊方は春香堂が香之覚より忠実に再現
徳川家康は「千年菊方」という練香(ねりこう)を「香之覚(こうのおぼえ)」に記し遺しています。
実は静岡県磐田市にある「香りの博物館」ではお香の春香堂さんが家康の香りを忠実に再現した「千年菊方」の香りを展示していました。
今回私は、実際に「千年菊方」の香りを嗅ぐことができました。
「千年菊方」は家康の個性なのか…その時代の好みだったのか…ハッキリしたことはわからないのですが、独特なスパイシーさをもつさわやかな香りがするそうです。
でも、実際私はスパイシーというよりは緑茶に似たさわやかさを感じました…。
あれっ?話と違う?といった感想…(汗)。
そこで納得のいかなかった私は後日、香春堂さんのネットショップで「家康の香り千年菊方体験キット」を購入しました♪
「家康の香り千年菊方体験キット」の箱も、香炉として使うガラスビンも見た目スタイリッシュでカッコいいですよね♪
愛知県名古屋に歴史をもつお香の香春堂さんは、同じく名古屋にある徳川家康美術館より依頼されて忠実に香りを再現したそうです。
私、ゆゆ子が実際に千年菊方を炊いた感想
「家康の香り千年菊方体験キット」をワクワクしながら開封し早速体験‼︎
まずわかったことは独特なスパイシーさというひとことの意味です。
スパイシーな香りは丁子(クローブ)の香りだと感じました。
丁子は中国料理に多く使われていますが、まず銀色の仁丹を私は思い浮かべました。
仁丹を嗅いだとき、最初に感じる香りです。
(仁丹の香り…わかるかな…?)
この丁子自体は強めの香りなので、真っ先に香ります。
ただ、嫌な香りではないですよ。
柔らかさがあり、スッキリする香りです。
そこから、香りは変化していきます。
練香が徐々に温められて香りが変化していくようですが、次に感じた香りは現代の軽やかな緑茶ではなく、重めの深みのある緑茶の香りへ変化しました。
私はこれを「香りの博物館」で感じたのでしょうね…。
そこからまた香りは変化を続けます。
強い香りはしません。
次はほのかに白檀の安らぐ香りでホッとさせます。
練香1粒で約30分ほどは香りを感じることができました。
この30分間、香りは変化を続けていました。
この香りの変化は楽しみが倍増します。
「千年菊方」の香りは、脳へダイレクトに届いて優しくじっくりと染み込んでいくような感じの心地よい香りです。
私がどれだけ合成香料に侵されているのかを感じずにはいられませんでした…。
春香堂さんはこの「千年菊方」を再現するにあたり、苦労の連続だったようです。
「千年菊方」が完成するまでの困難な道のりを、ホームページに書かれているのでぜひご覧ください。
「千年菊方」は香春堂さんが2年以上の時間をかけて作り出した香りの再現になります。
春香堂さんホームページ→ https://www.kaori.co.jp/tokugawa.html
家康の香りを感じることができるのは春香堂さんのおかげですね‼️
春香堂さんでは香りを忠実に再現した「家康の香り千年菊方体験キット」3,300円(税込)を2023年7月現在も販売しているのでホームページでチェックしてみてください。
でも、残念なことに「家康の香り」千年菊方20粒入はSOLD OUTになっています(涙…欲しかったです…)。
貴重な香料をたくさん使っているので数に限りがあるのは仕方ないのかもしれません…。
次はこの香料のお話をしていきますね‼️
徳川家康の千年菊方は強い個性を象徴するレシピ
「千年菊方」は「香之覚」の中で「沈香(じんこう)」「丁子(ちょうじ)」「貝香( かいこう)」「白檀(びゃくだん)」「薫陸(くんろく)」「甘松( かんしょう)」「鬱金(うこん)」「麝香(じゃこう)」という天然香料が使われているとあります。
私が見ても白檀と鬱金くらいしかわかりません…。どんな香料なのでしょう…?
「千年菊方」に含まれる香料の量はどの香りの専門家でもありえないと話すほどですから、これは家康の強い個性が象徴された唯一無二のレシピになりますね。
では、家康の使った各香料がどんなものなのかを簡単にまとめてみました。
天然香料には植物性・動物性・香木が含まれています。
簡単な香料の説明と産地
- 丁子(ちょうじ) →フトモモ科の花蕾(からい:花とつぼみ)は苦味が特徴でスパイスや防腐剤に胃薬、鎮痛麻酔薬に使用・インドネシア、東アフリカ他
- 貝香( かいこう) →巻貝を粉末にして保香剤(香りの揮発を遅らせる)として重要な役割・南洋
- 白檀(びゃくだん) →防虫剤に優れ、精油にもなる香りの中心的な香木・インドネシア、インド
- 薫陸(くんろく) →樹脂が土に埋没し半化石状になった名香のひとつ・インドネシア、インド他
- 甘松( かんしょう) →オミナエシ科の多年草で根や茎を使用し香りに深みを出すために使用・中国、インド他
- 鬱金(うこん) →カレーの原料で香料や染料、生薬として胃薬に使用・インド、南アジア他
- 麝香(じゃこう) →ジャコウ鹿のオスの分泌物(動物性ムスク)で、薄めると香りがよく、保香剤(香りの揮発を遅らせる)として使用・中国、ネパール
2023年1月から放送開始しているNHK大河ドラマ「どうする家康」で家康役の松本潤さんもこの「千年菊方」を実際に手作りして、香りを感じるという体験をしています。
現在TikTokでその様子を観ることができますよ。#千年菊方でチェック‼️
でも、はっきり言って香料の中に貝?樹脂の半化石状?これらを香りに混ぜてみるって、昔の方々の発想というか発見はすごいですよね。
これが香りの歴史で、文化が作られ今も続くなんて感動します!
しかも家康の時代に、これ全て海外貿易で入手し作られているという事実…。
次はこの驚きの輸入量と輸入額を計算してみたのでご紹介しますね。
天下人徳川家康は高価な香木を巨額で入手していた
家康の時代はお風呂に入ることが少なかったために、香りを衣服に焚き込めたり厳(おごそ)かな(重々しく礼儀正しく近寄りかたい)宗教行事に使ったりしていました。
特に家康は最優良品とされる「伽羅(きゃら)」を好み、その香りを「優しくたおやかで優美」ともいっています。
家康は関ヶ原の戦い後より覇者(はしゃ:天下を治める者)としての証として香木「伽羅」を南国に買い求め香木の収集(コレクション)を開始しています。
その中には、銀20貫(400両)で伽羅(きゃら:沈香の最優良品)100斤入手と家康の遺品目録に記録されています。
家康の江戸幕府初期、400両を2023年5月時点での円に換算
400両で伽羅を100斤入手したとなるとその金額は24,600,000円で60kg購入した‼︎
*1両が現在の61,500円(日本人が毎日食べるお米で価値を比較:お米5kg全国平均2050円で計算)
*1斤(きん)の重さは600g(600gの重さはりんご約2個分、ズッキーニだと約3本分)
<参考サイト>
江戸通貨の円換算
江戸時代の1両は今のいくら? ー昔のお金の現在価値ー
知りたい!600gはどれくらい?食べものや身近なもので例えてみた
全国のお米5kg1袋価格推移/過去101ヵ月
*データの正確性には万全の注意を払っていますが、物価は常に変動しているため数字は2023年5月時点の目安としてください。
これって高いの?どうなの?いまいちわからない…
という方に、今回は日本人の主食であるお米で比較したのでお米で話をすると…。
スーパーでお米10kgを6袋購入したら支払いが2千万円超えました‼️これってあり得ないほどものすごく高価なお米…ですよね…私には到底買えません…。
江戸幕府260年までの歴史上、ここまでの大金をかけて香りを手に入れている人は他にはいないとされています‼️
伽羅を購入することは家康の覇者としての証だものね‼️ここにはケチ?倹約家の家康はいませんね。
家康は、ケチだといわれますが必要なところには金銭を惜しむことなく出すという一面があったようですね。
一般的に交際費や教育費、健康に関してはケチをしない方がいいといわれますが、家康を見ているとその通りですね。
次は、この家康が惜しむことなく使った香りの力について話をします。
徳川家康は香りの力が大きな自身の支えになった
まずは、家康はどんな人格だったのかをポイントを絞りご紹介していきますね。
人格形成(3歳から10歳で確立するもの)に重要な幼少期
- 戦国時代に生まれる
- 2歳で母親と別れる
- 父親からも見放される
- 父親は殺される
- 6歳から17歳までを人質の身として過ごす
- 大人の思惑に命の危険の中での生活
両親のぬくもりを知らず…
権力争いという大人の思惑…
いつ命を奪われるかもしれないという時間を生き抜く恐怖…
私には到底想像もできません…。
さあ、この徳川家康がどんな大人になり、どう香りと関わっていったのかご紹介しますね!
徳川家康は香りの力で政治や外交に大きな影響を与えた
大人になった家康の人格とは?
- ケチという倹約家
- たぬき親父といわれるほどズル賢い
- 手段を選ばない薄情さ
- 人質時代に培(つちか)った並々ならない忍耐強さ
- 歴史を深く学び中国の医学書を読み薬学にはまる勉強家
- 勢いを増すために必要な短気さ
- 徳川を治める体制システム作りがうまい
- 徳川による泰平(たいへい:平和・平穏)の世を作るという目的にブレがない
- 実は気が弱い
家康は1542年(天文11年)12月26日愛知県岡崎市に生まれ、1616年(元和2年)4月17日75歳で亡くなります。
江戸時代の平均寿命は35歳から40歳といいますから、家康はかなり長生きしたといえますね。
家康が香りの力でアピールしたこと!
- 政治的活用:上流階級や文化人らを高貴な香りで魅了して味方を増やし、政治的強さを得た
- 外交での権威:外交でおもてなしするときには高価な香りを使うことで、自分を印象付けたり贈り物にしたりして威厳(いげん)を与えた
- 家康の権力:香道(こうどう)や薫物(くんぶつ)と呼ばれる香りを楽しむ儀式や宗教的儀礼の重要要素として、香木や香料の需要が増す中で経済的優位に立った
- 徳川の品格:香りで自分の美意識を強調し、品と豊かさで余裕のある自分を知らしめた
歴史上の人物で「香りの力」を存分に使っていたのは家康です。
今もなお、家康の香りは日本の香り文化に大きな影響を与えています。
徳川家康には香りの力が必要だった!香十徳を知る
家康は薬学を学ぶ中で、香りの効果効能を知っていったと思われますが江戸時代に入り「伽羅」の収集に力を注いでいます。
覇者としての証でもあったとお話しした伽羅です。
伽羅(きゃら):東南アジアに生息するジンチョウゲ科の熱帯産高木を土中に埋めて腐らせ生産する最優良品。
現在は伽羅が絶滅の危機でありワシントン条約から日本国内へは許可がないと輸入できません。
この伽羅の香りは寺院を思い出させる高貴な香りです。(今回伽羅のお線香も入手したのであらためて記事にしますね)
このような高貴な香りを好んだ家康。
香りの文化には「香道(こうどう)」があります。
香道は室町時代に確立されています。
香道には「香十徳(こうじっとく)」というものがあります。
香道に存在する十の徳(効果)を表しています。
香十徳とは
- 感格鬼神(かんかくきじん)・・・ 感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる
- 清浄心身(しょうじょうしんじん)・・・心身を清浄する
- 能除汚穢(のうじょおえ)・・・けがれを除く
- 能覚睡眠(のうかくすいみん)・・・眠気を覚ます
- 静中成友(せいちゅうじょうゆう)・・・孤独をはらい癒す
- 塵裡偸閑(じんりゆかん)・・・忙しくても和ませる
- 多而不厭(たじふえん)・・・ たくさんあっても邪魔にはならない
- 寡而為足(かにいそく)・・・少なくても十分香る
- 久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう)・・・ 長期保存ができる
- 常用無障(じょうようむしょう)・・・常用しても害にならない
家康はこれを体感していたのでしょう。
家康には「香の十の徳」が自分自身に心底必要なことを理解していたのでしょうね。
命の危険を感じながら生きた幼少期、戦いの中で生き抜き、徳川の時代を作り上げていく家康。
家康の重積や孤独に後悔など様々な想いは、1人で抱えられず苦しかったのかも…。
天下人となり260年もの徳川時代を築き上げる基盤となった家康。
あらためて、香りの力は計り知れないものだということを感じます。
あなたもこの香りの魅力を感じたくはありませんか?
では、家康の香りを入手する方法と家康を詳しく知るためのスポットをお伝えしていきますね。
徳川家康の歴史と香りに出会えるスポットをご紹介‼︎
静岡県にある「香りの博物館」では残念なことにイベント終了してしまいました。(また次回の開催を楽しみにしています!)
でもまだまだ家康と家康の香りを知ることができるスポットがありますからご紹介しますね。
徳川家康の歴史を知るためにいくべき4つのスポット
<1、久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)に家康が埋葬されています。>
1616年家康の遺命(亡くなったあとの命令)でこの地、久能山東照宮に埋葬されています。
久能山東照宮には「家康公御手形」が残っていて、手形の手相にはハッキリと大強運で有名な「ますかけ線」があります。
ぜひ拝見したいものですよね♪
<2、人気高いスポットは俳優松本潤さんが演じる家康「大河ドラマ館」>
大河ドラマ館は静岡県静岡市と浜松市、愛知県の岡崎市に存在します。
ここでは浜松市にある大河ドラマ館を簡単にご紹介します。
<3、静岡県で過ごした壮年期の家康の出世街道を感じるなら浜松城‼︎>
浜松城は出世城!家康は29歳から45歳までをここで生き抜き、江戸幕府原点ともいうべき地に立つ城です。
<番外編>お腹が空いたらウナギとハンバーグは食べるべき‼︎
浜松城へ行くならウナギはもちろん、ご当地ファミレス「さわやか」の肉肉しいハンバーグをご賞味ください。
<4、忘れてはいけないパワースポット出世神社‼️>
もちろん私もポーズを決めて撮ってきましたよ‼️
境内裏手には神木があるのでしっかりパワーをいただいてきてください‼︎
徳川家康を魅了した香りを感じたいなら徳川美術館
嬉しいことに、家康を魅了した香りに出会うこともまだまだできます。
名古屋にある徳川美術館
家康のコレクションした香木も保存されている徳川美術館。
私もぜひ拝見したい香木です。
この夏、ぜひ徳川美術館で徳川家康という天下人と香りに出会う旅をしてはいかがでしょうか。
最後に香道を簡単にご紹介
何だか香道の、香りを聞くという奥深さは魅力的ですね。
家康もじっくりと香りを聞いていたのでしょうね…。
まとめ
徳川家康は自身で考案した「千年菊方」を「香之覚」に記し現代に遺しています。
徳川美術館では、家康のコレクションした香木も保管されています。
2023年の現在は、1603年(慶長8年)家康が江戸幕府を開いてから420年です。
この長い歴史とともに引き継がれてきた「香りの魅力」そして「家康の歴史を知る旅」へお得にでかけましょう♪
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