こんにちは!香りの魅力をお伝えするゆゆ子です。
天下人である徳川家康と香りのつながりは、切り離せないほど強いものですよ‼️
そこで、不思議なのは家康が「蘭奢待(らんじゃたい)」という最上級品の沈香(じんこう:ジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木で水に沈む香木)には手を出さなかったこと。
この「蘭奢待」は現存し、奈良県の正倉院(しょうそういん)に現在納められている香木です。
実はこの香木…とてもミステリーな香木なのです…。
実は確かなことはわからない…謎めいた「蘭奢待」
- どのように入手されたものなのか
- なぜ正倉院に納められているのか
- どこの国の香木なのか
- 「蘭奢待」の名を誰が付けたのか
このブログでわかること!
- 徳川家康が「蘭奢待」に手を出さなかった訳
- 「蘭奢待」を手にした武将の悲しい最期
- 「蘭奢待」の香りとはどれほどいい香りなのか
- 家康が神と共鳴し合うためのアイテムは香り
香りは不思議な力をもち、歴史にも深く根付いています。
徳川家康(以下、家康)は薬学を深く学び、自分で香りを考案して香料を調合までしたという「千年菊方」という練香を作り出しました。
ここで「家康の香り」に興味をもったあなた‼️ぜひ、関連ブログもご覧ください!
家康が香りを重要視していた理由がわかりますよ。
徳川家康が蘭奢待に手を出さない訳!ミステリーな香木
「蘭奢待」には38箇所の確かな截香(せっこう:香木の一部分を切り取ること)跡があるといいます。
他にも不明とする截香跡は50箇所ほどあるようですが、誰がいつ何回截香したのかは全くわかっていません。
ハッキリと截香したことがわかる人物で有名なのは‼️
- 1429年足利義満と足利義教
- 1465年足利義政
- 1574年織田信長
- 1877年明治天皇
織田信長から明治天皇が截香するまで、なんと300年‼️ここで「蘭奢待」の話題が再燃することになりました。
ただ、徳川の江戸幕府時代には誰も截香することはなかったというミステリー⁇
徳川家康が蘭奢待に手を出さないのは不吉だから!
人は悲しいことに戦いを繰り返しています…。
家康が生まれるずっと前から、人と人の戦いは存在しているのです…。
武器を持ち、殺し合う時代ですからどれだけ遺恨(いこん:ずっと残る深い恨み)怨恨(えんこん:復讐願望を抱く恨み)が渦巻いていたことでしょうね…。
歴史を知ると、人の怖さを知ります。
ただ、その裏では家族愛もあり、家を守るという忠実さや信念を知ることができます。
だからこそ家康は、不幸を立て続けに招いている足利家や織田信長の最期を不吉に捉えたのでしょうね。
彼らに不幸を招いた共通点が「蘭奢待」だったとしたら……怖。
不幸を招いた共通点が「蘭奢待」と聞くと、どんなに最上級品でもどんなに名香とされても「蘭奢待」を手にするのを拒んでしまうのは理解できますよね…。
「蘭奢待」を手にしたとハッキリ記録に残る武将たちの、生と最期を簡単にまとめてみたのでご紹介していきます!
足利義満は全ての権力を手に入れようとした末の最期
足利義満(よしみつ)は室町幕府3代将軍で室町幕府権力を確立しています。
「金閣寺」を建立したのは足利義満(以下、義満)です!
義満は息子の足利義嗣(よしつぐ)を溺愛し、1408年4月25日に15歳で元服(成人)させて従三位(じゅさんみ:最高幹部)参議まで昇格させているのです。
この昇格には、義満が天皇の地位を剥奪(はくだつ)するための意図があったのではないかといわれていますが、ここで不幸は舞いこみます。
それは、誰も予測することはできなかったあまりにも突然に降りかかった不幸…。
義満自身の死です。
義満は息子の義嗣を元服させた2日後に病で倒れ、5月6日に49歳で亡くなりました。
呼吸器の感染症で亡くなったというのが、有力だといわれているわ。
しかし、権力の全てを手に入れようとした義満を狙った毒殺説も拭いきれないと考える歴史研究家もいます。
どちらにしてもこれ以降は、室町幕府は衰退化の一途をたどるという悲しい結末でした。
足利義教の恐怖政治から招いてしまった惨劇の最期
足利義教(よしのり)は義満の側室の子として、室町幕府第6代征夷大将軍となり、義満を手本としながら幕府権力強化のために努めていました。
でも、方法を間違えてしまったようです…。
足利義教は万人恐怖ともいわれる恐怖政治(反するものには手段を選ばない悪政)であり、暴力的に弾圧していくという大変恐ろしいものでした…。
結果として、赤松満祐(みつすけ:室町幕府中期の武将で3カ国を領する守護大名)の邸宅にだまし招かれた後に首をはねられ暗殺されてしまいます…。
足利義政の後継者問題から起こる長い悲しい戦いと最期
足利義政(よしまさ)は足利義教の息子で室町幕府第8代征夷大将軍です。
東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)またの名を「銀閣寺」を建立しています。
足利義政(以下、義政)の有名な戦い1467年「応仁の乱」で、義政の後継者争いから11年間にも及ぶ長く悲しい戦いがありました。
義政は男の子になかなか恵まれず、生まれても早くに亡くしてしまいうという不幸…。
この中でやむなく養子として迎えた実の弟である義視(よしみ)と、その後にやっと正室から生まれた義尚(よしひさ)との後継者争いという戦いが起こってしまいました。
結局、義政は家庭内不和を招きます。
そして義尚が勢力を増し、実権を握ったか…と思えた時に、義尚は脳出血を起こし25歳という若さで亡くなってしまいます…。
そして息子の義尚の後を追うように、翌年には義政もまた脳卒中の後遺症が原因で亡くなります。
義政は「銀閣寺」の完成を目にすることもなかったわ…。
織田信長の目的は天下統一!壮絶な人生の代償となる最期
織田信長の名は、知らない人がいないくらい有名な戦国武将ですね。
織田信長の最大の目的は「天下統一」。
生まれた時から内乱・内戦の真っただ中で生きてきた信長ですから、性格は非常に短気で残虐性もありプライドが半端なく高い人でした。
信長は天下を自分のものにする確固たる目的から、神や仏の信仰心はあるものの信長の意思に背こうとする宗教勢力を弾圧しました。
信長は自分自身を「神体で、生きた神仏…」とまで宣言しています。
この傲慢さが「本能寺の変」に結びつき明智光秀に襲撃されることになります。
結果…本能寺に自ら火を放ち自害するという結末になりました。
信長の遺体は他にも焼けこげた遺体があったためか…信長本人とはハッキリせず遺体は不明となっています。
壮絶な人生…最期だったのね…。
徳川家康は手を出さない!蘭奢待が放つ魅了する香り
天下一の名香とされる「蘭奢待」は本来の名を「黄熟香(おうじゅくこう)」といいます。
2020年の大河ドラマ「麒麟」でも信長と「蘭奢待」の放送回(第37回)がありました。
この「蘭奢待」は歴史に大きく関わり、神格化される香木で、所有することで権力を示す証とされてきました。
これは、家康も興味をもっていたに違いない香木です。
徳川家康は手を出さない!蘭奢待が放つ芳香
香木は、一般的に年月と共に香りが薄まってくるものです。
実際に近年「蘭奢待」に関わったことのある方々のコメントが残っています。
西暦 | 人物 | 蘭奢待のコメント |
---|---|---|
1872年 | 蜷川式胤 (にながわのりたね) | 研究家「香気軽く清らかにして、誠に微かな香りあり」 |
1877年 | 明治天皇 | →(いぶしたいい香りが仮御殿に満ちた) 「古めきしずか」 | 「薫煙芳芬(くうえんほうふん)として行宮(あんぐう)に満ちた」
1998年 | 米田雄介 (よねだゆうすけ) | 正倉院事務所長「顔を近づけるとわずかではあるが芳香(ほうこう:いい香り)を放っている」 |
2000年 | 米田該典 (よねだかいすけ) | 薬史学者「現在でも、そのままでも沈香特有の香りがする」 |
2023年現在も第45代聖武天皇(しょうむてんのう)の遺品が残る正倉院(しょうそういん)に「蘭奢待」現物が納められています。
聖武天皇は東大寺の大仏建立に力を注いだ天皇よ。
「蘭奢待」は、この聖武天皇の持ち物です。
このため、一度は東大寺と名づける…としましたが、東大寺に香木という燃やすものを置くのは縁起が悪いとのことでカラクリをしています。
「蘭奢待」を一文字ずつ見ていくと、漢字の中に「東大寺」という字が隠れていることがわかりますね。
実は「蘭奢待」の増上寺献香式が2022年に開催されていました。
聞香できるのは限られた方だけのようですが、献香式参列のみ一般の方もできたようですね。
次はいつ開催されるかはわかりませんし、開催はないかもしれません…。
お香の春香堂が作る限りなく蘭奢待に近づけた香り
この名香「蘭奢待」をイメージして再現した‼️というお香の企業さんは多いです。
そして「蘭奢待」のもつ本来の香りを実際に感じることはとても難しいことです。
でも、再現することも困難…。
ただ、「蘭奢待」は一体どんな香りなのか実際に自分で確かめたいと思いませんか?
そこで徳川家康の香り「千年菊方」を忠実に再現した、名古屋市に店舗をもつ「お香の春香堂」さんよりとても参考になるお話を聞くことができましたのでお伝えしますね。
お香の春香堂さんからのコメント
春香堂のお線香 蘭奢待 (らんじゃたい) 短寸1把入 お香 日本製 香り 正倉院 沈香 麝香
実際に私は春香堂さんより「蘭奢待」を購入しました。
春香堂さんの香りを感じることができたので、私の感想と他の購入者さんの口コミをご紹介しますね。
お香の春香堂が作る蘭奢待の香りの感想と口コミ
2023年7月「蘭奢待」という名にふさわしい古を感じる箱が我が家に届きました♪
箱の中には通常よりも細めのお香がありました。
お香の色は香木を思わせる木の色です。
私の感想「蘭奢待」の香り
お香に火をつけるとふわ〜と煙が立ちのぼります。
煙からはいい香り…というよりも重厚感のある高貴な木の香りがします。
余計な香りが混じっていない、シンプルな香りです。
大きな寺院というよりは、近所にあるお寺から香って来るようなどこか懐かしさがある香り…。
普段使いするお香というよりは
立ちのぼる煙と香りで自分を心身ともに清めたいときや、
自宅に目上の方を、丁寧にお招きする際に使いたい香りです。
そのくらい上品で神聖な感じを受ける、心地いい香りです。
春香堂のお線香 蘭奢待 (らんじゃたい) 短寸1把入 お香 日本製 香り 正倉院 沈香 麝香
次に、2つだけお香の春香堂「蘭奢待」に関しての口コミをご紹介しておきますね。
52021-10-17 最高!に満足しています。
香りが思った以上に強く感じました。
引用元:楽天市場→ https://review.rakuten.co.jp/item/1/198613_10025245/1.1/?l2-id=item_review
42019-12-04
- 商品の使いみち:趣味
- 商品を使う人:仕事関係へ
- 購入した回数:はじめて
蘭奢待(らんじゃたい)とは・・・大袈裟な名前を・・・。
引用元:楽天市場→ https://review.rakuten.co.jp/item/1/198613_10025245/1.1/?l2-id=item_review
そう思いましたが、香りの方は、なかなかのモノです。
香木?沈香?寺院の香り?よくわからないな〜という方やお香をもっと手軽に安価で感じたいなと思っているあなたには、春香堂さんのおすすめ商品を試してほしいですね。
お香 CONCEPT:ZERO オルカ Orca 短寸スティックタイプ 20本入 春香堂 インセンストレイ箱仕様 / コンセプト ゼロ 線香 名古屋 しゅんこうどう 香水 部屋焚き 室内香 華やかな香り 香りのもてなし インセンス アロマ 部屋焚き 旅館 日本製 国内生産 / 紡屋燈香 ほうやとうか
Orcaを焚いてみた私の感想
Orcaはまず箱に高級感があります。
お香の色はムラサキ色できれいな鮮やかさに、高級感を感じさせます。
驚くことは、この箱自体が香炉にもなるので、最後の最後まで香りを楽しむことができることです。
お片付けも、ただ灰をササッと捨てるだけです。
この簡単さには本当に感動です。
香り自体も爽やかさのあるいい香りで、普段使いにはピッタリの香りです。
お部屋にいる時間を楽しめそうですよ‼️
このお香シリーズは箱の見た目がとてもかっこいいので、友人への贈り物にも最適ですよ。
「蘭奢待」や家康の作った「千年菊方」は古風すぎて苦手という方も、こちらなら使いやすいはず♪
気楽にお香を使ってみてほしいですね。
お香の魅力を感じてもらえると嬉しいです。
【番外編】徳川家康の信仰心の深さは神と共鳴する
徳川家康時代には陰陽師(おんみょうじ)という天文学、暦学、易学、時計などを扱う部署があり官僚機関として存在していました。
家康も、この陰陽師の意向を踏まえた決断をしてきたのかもしれません…。
陰陽師といえば安倍晴明(あべのせいめい)の名を思い出す方も多いでしょう。
平安時代には学問であった陰陽師ですが、この安倍晴明は学問では説明できない力をもち動かす呪術師的側面をもっていました。
徳川時代と陰陽師の繋がりは、とても深いのかもしれません。
徳川家康の信仰心の強さと香りで神と共鳴する力をもつ
これは、私の推測ではあります。
- 「蘭奢待」に手を出すなと決断させたのは、神と安倍晴明の教えを受け継いだ陰陽師の助言があったからかもしれません。
実は、こんなミステリーなお話しがあります。
静岡県の吉田町にある能満寺(のうまんじ)に植えられている「ソテツ」というヤシの木に似た観葉植物があります。
現在では、国指定の天然記念物になります。
この能満寺のソテツの木にある立て看板には、なんと安倍晴明と徳川家康の名が書かれているのです。
この2人の名前が並ぶのは偶然でしょうか…。
立て看板のお話しを簡単にまとめると
ソテツは陰と陽のバランスを保つ力があるとされています。
安倍晴明も大蛇を祀るためにソテツの木を植えているのです。
家康はソテツの木に宿る神と安倍晴明の意識に共鳴したのではないでしょうか。
これは私の推測ですが、神と共鳴し合えるほど、家康の信仰心も強かったということではないでしょうか。
家康はレイライン(聖地が一直線に並ぶ)も築いている神業…今では神として祀られている…このすごさ‼︎
ただ、真実といえるのは、家康の信仰心と共にあったのは香りということです。
家康のそばには、いつも香りがありました。
香りは神への捧げ物であったり神と自身を繋ぐアイテムであったりするのです。
いかがでしょうか?家康と香りのミステリー‼️
安倍晴明を祀る神社!どうする陰陽師
平安時代の陰陽師『安倍晴明公』をお祀りする晴明神社もありますよ‼️
歴史を深く探ると、面白い側面がたくさん見えてきたりもっと深堀して考えたりできるものですね。
陰陽師の責務も重大…。
まとめ
「蘭奢待」はやはりミステリーで謎多き香木ですよね。
信仰心の強い徳川家康は、香りというアイテムを使い、神と陰陽師に共鳴することで徳川の時代を守ったのかもしれません。
でも、人間の欲は…計り知れず。
「蘭奢待」の香りがどうしても気になってしまうあなた♪
だから再度、春香堂さんの「蘭奢待」の↓↓お香をご紹介しておきますね‼︎
春香堂のお線香 蘭奢待 (らんじゃたい) 短寸1把入 お香 日本製 香り 正倉院 沈香 麝香
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